1986年3月、花神社から刊行された大石規子(1935~)の第3詩集。装幀は熊谷博人。野火叢書144。著者は横浜生まれ、刊行時の住所は横浜市中区。
『一丁目一番地の女のおしゃべり』『小さな恋唄』に続き、第三詩集『あかねさす』をまとめました。第二詩集から五年振りです。<Ⅰ>には『小さな恋唄』のその後と言える作品を、<Ⅱ>には教室で中学生達に読んで伝えられるものを中心に、旅の詩など雑多な作品を集めました。
稲が収穫を終えて一束ずつ束ねられてゆくように、私の来し方にぽつんぽつんと二束の詩の束が置かれています。これから何束が残されてゆくでしょう。いじらしい気がします。
詩を知って、欲張りな忙しい生活を続けてきましたが、これからも許された年月を詩に向けながら,おおらかに、素直に、自然に、生きてゆこうと思います。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 春雷
- 紅のわかれ
- つぶやき
- 丑三つ時
- あかねさす
- 秘めごと
- 男ごころ 女ごころ
- 乳の声
- 通り雨
- 爪
- 戻り梅雨
- 卯の花どき
- 女人高野
Ⅱ
あとがき
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