2018-01-01から1年間の記事一覧

重い母 山村信男詩集

1965年10月、文童社から刊行された山村信男の第1詩集。画像は裸本。 これらは「詩学」「現代詩」「ノッポとチビ」「復刻」等に発表した、およそ四年間にわたる作品から集めたものです。 ぼくにとって詩とは、さも淫蕩な手つきで自身の実と虚の地獄のさかいを…

ナイアガラ 支倉隆子詩集

1988年3月、思潮社から刊行された支倉隆子の詩集。 目次 ナイアガラ ナイアガラ/塩/雄滝/夜の滝/養老渓谷/ 滝の見える町 聖・日常 梅雨明け/曙光/ピンク/another dary/メランコリイ/螢/鏡花/名モナキ老女ヨリ 水鳥 水鳥/銀河系/さより/水の手ビル/おろろん/…

手袋を脱ぐ 西村博美詩集

1982年5月、地虫詩社から刊行された西村博美(1948~)の詩集。表紙絵は西村桃子。刊行時、西村は奈良国立博物館勤務。 目次 Ⅰタタールの風に Ⅱ岬へ Ⅲ窓の外から Ⅳ樫の森 Ⅴ霧 Ⅵ父系について Ⅶ野のクモに Ⅷ大きな葉 Ⅸモモコ抄 西村博美論 吉本隆明西村に 大上…

戦後詩の私的な回想 秋山清

1969年10月、太平出版社から刊行された秋山清(1904~1988)の評論集。装幀は山本義信。 目次 戦後詩の私的な回想はじめに Ⅰ「事件の詩」について Ⅱ二、三のアンソロジーについて Ⅲ『祖国の砂』と『京浜の虹』 Ⅳ人民詩精神 Ⅴプチ アナ・ボル論争 Ⅵ民主主義へ…

音楽 支倉隆子詩集

1975年11月、黄土社から刊行された支倉隆子の第1詩集。 目次 音楽 夢の虎 牧歌のように 桜旅 雨期 紅葉を狩りに 寒い国から来たスパイ 北ホテル 石炭期 王朝 戦国 アンドロメダ プラネタリウム 月の味 滝のおもいで 孔雀 恋の狐 親和力 しろい部屋 エンゼル館…

詩人の運命 岡本潤自伝 岡本潤

1974年4月、立風書房から刊行された岡本潤(1901~1978)の自伝。『罰当たりは生きている』(未来社、1965年)の増補版。 こんど自伝の増補新版を出すに際して、書名もあたらしく『詩人の運命』としたいという岡本さんの意向が、一子さんを通じて私に知らさ…

箱舟時代 二つの詩と三つのダイアローグ 長田弘

1973年1月、小沢書店から刊行された長田弘の詩文集。装画は浜田知明、デザインは平野甲賀。附録栞は久野収「『箱舟時代』によせて」。 目次 出発 クリストファーよ、ぼくたちは何処にいるのか 魂へキックオフ どこへゆくのですか 挑戦者たち NDLで検索Amazon…

天下末年 伊藤信吉詩集

1977年4月、新日本出版社から刊行された伊藤信吉の詩集。題字は著者。 目次 鹿島灘の秋―工業考 象徴の象徴―年号考 鄉土望景詩—将門考 桑―產業考 のどかな歌―歌会始考 葉ざくらの風―靖国考 東北の旅で―農政考 私の履歴書――身分考 街道咀―羇旅考 一見紳士ふう―…

母不敬(ぶふけい) 柴田恭子詩集

2007年10月、思潮社から刊行された柴田恭子の第4詩集。刊行時、柴田は高岡法科大学教授。 八年前、実家を壊して土地を他人に売ることになった。噂を聞きつけて中国人の友人が駆けつけ、荷物が運び出されてガランとした仄暗い十五畳の和室をのぞき込んだ。「…

みやび 新古今集の時 坊城俊民

1984年8月、桜楓社から刊行された坊城俊民(1917~1990)の評論集。 目次 春の夜の夢 入江相政 みやびと私 一 二 新古今集からみた王朝の和歌 一 王朝の子女と学問 二 新古今集仮名序 三 春歌上 四 船岳御幸 五 春歌下 六 夏秋冬歌 七 綾藺笠 八 言葉のしら…

青息吐息の僕の詩集 鈴木敏幸詩集

2005年12月、わこう出版社から刊行された鈴木敏幸の第5詩集。装幀は増田朱躬。 目次 東武東上線和光市駅北口叙景詩 『大菩薩峠』机龍之助と浅野晃の巻 たこ焼き屋さん 傘屋 其の一 傘屋 其の二 夜汽車 ドクター・中松氏そして桜散る頃 僕達のタマちゃん 新宿…

はぐれたる愛の歌 金澤一詩集

1970年9月、白川書院から刊行された金澤一の第1詩集。装幀は棟方志功。丸山薫に師事。 金澤一とのつきあいは、彼がまだ小學館にいた頃、編集者と執筆者という立場で始まった。昭和十七年「四季」新年號所載の彼の詩「慈悲」は、私とのそうした相識理解の結果…

詩人のいる風景 加藤愛夫

1970年7月、青土社から刊行された加藤愛夫(1902~1979)の評論集。刊行時、加藤は北海道詩人協会会長。 目次 詩心遍歴 ふるさとは遠きにありて思ふもの―室生犀星と故郷の詩 郷土への感傷―萩原朔太郎と懐郷の詩 土への愛―山村暮鳥について 野の師父―宮沢賢治…

贋クリスマスの夜 八並誠一詩集

1958年5月、文学草紙社から刊行された八並誠一の第2詩集。装幀は阿部金剛。 目次 序詩 世論調查 第一回世界母親大会 古色 白い棘 わが稲妻よ 国号 ドック レース ドック 犬税 花々 達磨 弘法大師さま 合掌 挨拶 沙門巡唱 結晶昇天 母子浴室 ひとふたり 夜の…

青雀集 伊藤海彦詩集

1995年7月、思潮社から刊行された伊藤海彦(1925~1995)の詩集。 目次 青雀集 1 よみがえった記憶の…… 2 陽ざしでむすばれた…… 3 モーツァルトの流れる…… 4 水を張った田に…… 5 なかば砂に…… 6 朝 落葉松の新芽に…… 7 渓流のほとりで…… 8 ひなびた墓地の…… …

幼少夢譚 上田周二

1993年9月、沖積舎から刊行された上田周二(1926~2011)の随筆集。装幀は戸田ヒロコ。 純真でいられた子どもの頃には、誰にでも一つや二つメルヘンの世界に通じるような良い経験を持ったことがあるのではないか。私にもそうした経験の記憶が一つあり、それ…

The Wasteless Land.IV 田中宏輔詩集

2009年5月、書肆山田から刊行された田中宏輔の詩集。 目次 アイスコーヒー 「詩人キラー」新発売! 年平均6本 存在の下痢 熊のフリー・ハグ NDLで検索Amazonで検索

歎語抄 原子朗詩集

1989年12月、砂子屋書房から刊行された原子朗の詩集。装画・装幀は平野充。 近年の「歎語」連作中から変化を眼目にして「抄」とした。 もともと、自分の書いた詩を「詩集」にまとめるということに、私はそれほど執着をもっていない。まして洪水のように詩集…

恍惚の細胞 勝見方雄詩集

1988年3月、花神社から刊行された勝見方雄の第4詩集。勝見は元電々公社局長、丸山薫に師事。 目次 あなたの中に急坂 売切れ 急坂 偉い人 入道雲 椅子 独楽 直線の世界 青紫蘇の虫 落ちる柿 直線の世界 コマ落しの映像 エスカレーター エレベーター アフター…

The Wasteless Land.II 田中宏輔詩集

2007年12月、書肆山田から刊行された田中宏輔の詩集。 目次 ATOMHEARTMOTHER。――韻律と、それを破壊するもの/詩歌の技法と、私詩史を通して INTHEDEADOFNIGHT。―一闇の詩学/余白論―序章― WELCOMETOTHEWASTELESSLAND。――詩法と実作 LETTHEREBEMORELIGHT。――光…

ことばとあそぶ 織田道代詩集

1987年5月、抒情文芸刊行会から刊行された織田道代の第1詩集。装幀はグループ・アトリエ坂 目次 序文 ことばへの愛 諏訪優 ことば 一、二、三、四、 「こ」と「ば」 盗む 六月の恋 吃りの唄 さよならとさようなら 涙 よっといで のみすぎて るすにする ねこ…

雨の降る日は天気が悪い 土井晩翠

1934年9月、大雄閣から刊行された土井晩翠(1871~1952)の随筆集。装幀・扉は岡本一平、見返しは木下義謙。 目次 序 アルプス山首先の登攀 苦熱の囈語 華嚴經と新井奧邃先生 雨の降る日は天氣が惡い(四章) 祝ひの文 漱石さんのロンドンに於けるエピソード …

耕治人とこんなご縁で 村上文昭

2006年12月、武蔵野書房から刊行された村上文昭による耕治人の評伝。村上は『耕治人全集』の編集委員。 目次 一、追悼 耕治人先生 耕治人先生、あの世へ招かれて 追悼 耕治人先生 ”愚直の人” 小宮山恵一 不思議な出会い 高樋洋子 耕先生との三十年 三宅敦身 …

雙神の日課 井田真木子詩集

1975年11月、無限から刊行された井田真木子の第1詩集。装幀は星野勝成。 神の日課という題は、インド最古の文学であるといわれるリグ・ヴェーダからヒントを得てつけたものです。リグ・ヴェーダの神々にはそれぞれに捧げられた歌があり、その歌によって各々…

宮沢賢治とある死刑囚 佐藤寛

1965年3月、洋々社から刊行された佐藤寛(1893~1970)の随筆。佐藤は宮沢賢治研究誌「四次元」発行人。刊行当時は東京拘置所篤志面接委員。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

女人追想 北原白秋夫人・江口章子の生涯 杉山宮子

1992年6月、崙書房出版から刊行された杉山宮子による江口章子の評伝。 目次 はじめに 章子のふるさと香々地を訪ねる 章子の歌碑と江口家の墓をみる 章子の生いたちと初めての結婚 平塚雪鳥の「青離社」をたよって上京 柳川のトンカ・ジョン北原白秋 柳川に水…

フラワーズ 北條一浩詩集

1993年5月、思潮社から刊行された北條一浩の第1詩集。写真は高木伸俊、装幀は浜田優。 目次 Ⅰ 軽蔑 軽蔑 雪に閉じ込められたわれわれの音楽 Anna in a small film 舗道の出来事、三編 幻滅とリボン 労働 単純さ 制服を着た売り娘たち 解散したチンドン屋のあ…

泥河 小田嶽夫

1940年9月、砂子屋書房から刊行された小田嶽夫(1900~1979)の短編小説集。画像は函欠本。 目次 道化踊り 思ひ出 泥河 飄泊の魯迅 窮死 ますらを 波の音 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

村の女は眠れない 草野比佐男詩集

1974年6月、光和堂から刊行された草野比佐男(1927~2005)の詩集。きり絵は榎山和夫、装幀は杉本康明。 目次 Ⅰ 炉ばたの歴史 あなたにだれかが。 遠い京浜 元日の女 新年 正月が好き そしてきらい あれはあなたかしら 葦の反撃 村の女は眠れない Ⅱ 阿武隈の…

女ざかり 福中都生子詩集

1967年10月、思潮社から刊行された福中都生子(1928~2008)の第4詩集。装幀は榊莫山。 目次 1 薔薇と蛇と 2 夜明けまえの街 3 ねそべっていたジャン・ダーク 4 わたしのこころがふるえるとき 5 祖国について 6 りんごの樹が切られている 7 男たち・…