1960年7月、東峰書院から刊行されたボリス・シモンの長編小説。翻訳は倉田清。カバー・表紙は向井潤吉、題字は伊藤憲治。
目次
ピエール神父の日本の読者への手紙
ピエール神父の著者への手紙
まえがき・ボリス・シモン
Ⅰ辛苦の果ての光明
- 一 野たれ死に 浮浪者ジブチ
- 二 野たれ死に(続)雨覆の下の家族
- 三 大き過ぎる館 青年の宿
- 四 ジブチとバスチヤン ランボオ街の男
- 五 《カンガルー》聖堂
- 六 建てる
- 七 宿なしの群
- 八 ジブチ、ノエルと出会う
Ⅱ屑屋 素人大工
- 一 《花咲く園》とうもろこし―菊芋
- 二 《花咲く園》最初の赤ん坊
- 三 行政上の問題 様々な困難
- 四 愛の召出し
- 五 神学生 苦しい雑役
- 六 悪日 チラシ 街頭募金
- 七 《花咲く園》のクリスマス 屑屋の商売
- 八 ゴミ箱あさり《喧嘩》
- 九 技師アンドレ
- 一〇 《屑貰い》が通る ある良心の場合
- 一一 日々の問題 果物入れ
- 一二 エンマウスへの新しい脅威 ボビの考え
- 一三 集団バタヤ
- 一四 蚤の市 癲癎
- 一五 夜会
- 一六 ジブチと機械と家畜
Ⅲ希望が一番強い……
- 一 《バイバイ・ゲーム》
- 二 新聞記者、エンマウスを発見する
- 三 《カジノ》
- 四 盗み
- 五 ぶな林で ドゥニの出発
- 六 厳しい冬 巣立ち
- 七 ノエルの洗礼 聖堂の暗い片隅で
- 八 ジブチの最後の言葉
訳者あとがき