1969年12月、潮出版社から刊行された森内俊雄の第1エッセイ集。装幀は熊谷博人。
目次
Ⅰ 日記その他
- 灰色の鳥
- 黒い帽子の女
- 赤い酒
- 港野喜代子さんの思い出
- 魔の"肩"を持った男
- 歩行者天国の悪夢
- 泳ぐナマケモノ伝説
- ためらい書き
- 霧の中
- 夏の旅
- 墓の顔
- 喋る紙屑
- 待っている子供
- 雨
- 日記の白いページ
- 箱舟の時代
- 愚者の庭
- 時の盃
- 天使祝詞
- 兄とマッチ箱
- ベーゴマ
- 呪語
- 夫婦
- 空豆の花
- 花とわたし
Ⅱ 知覚・錯覚・幻覚
- ゴーゴリの〈夢>
- 凡庸の嫉妬
- モーパッサンのパイプ
- 神の〈指〉
- 国直海岸の思い出
- 奥野健男『戦後文学の青春』
- 中里迪弥のこと
- 宮原昭夫
- 李恢成 『円の中の子供』
- 小川国夫 『試みの岸』
- 吉行淳之介『湿った空乾いた空』
- 読書遍歴
- 地獄知らずの地獄
- 仮構の基軸
- 獏を食う夢 "幻想"
- 「複雑化」の躓き 「単純化」の罠
- 知覚・錯覚・幻覚
- 対立しあえる境界線
Ⅲ 絶望と救済
附記