2005年5月、集英社から刊行された谷川俊太郎の第57詩集。
相変わらずさまざまな依頼に応じて詩を書いている。苦しさよりも楽しさのほうが大きい。投げられたボールをどう打つか、ときどきイチローにでもなったような気分だ。そう感じるのはここのところめっきり増えてきた自作朗読の影響もあるだろう。聞き手とじかに向き合っていると、詩が活字にとらwれないエネルギーの相互作用だということが分かってくる。(「あとがき」より)
目次
- シャガールと木の葉
- 飛ぶ
- 新しいここ
- この今
- 海の意味
- 光
- あお
- 子供は笑う
- *
- からだ
- 脳と心
- 遺伝子
- *
- 歩く
- 百歳になって
- Larghetto
- よりあいよりあい
- 白い犬のいる家
- 祖母
- まだこれから
- *
- 読む
- 森へ
- 願い
- 灰の喜び
- 恋する男
- 物語の未来
- 本と木
- 言葉は
- 詩は
- 断片
- その日
- おしっこ
- 願い
- はな
- *
- 星の組曲
- 星の囁き
- 星の勲章
- 星と砂
- 星の星座
- 星の旅
- *
- スヌーピー・ミレニアム
- すがおのみこ
- おやすみなさい ナコちゃん
- 高橋康也さんを偲ぶアクロスティック
- 川崎がいた
- 石垣さん
- *
- 音楽の前の……
- ゴールドベルク讃歌
- ほほえみのわけ
書評