俗身の歌 曽根千尋詩集

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 1961年9月、南北社から刊行された曽根千尋の第1詩集。装幀は片柳忠男。

 

 この二年来、旅ばかりつづけました。旅先きで倒れることでもあったらと、身辺手記のつもりで綴ったのが、この「俗身の歌」でございます。成長した独り子に読んでもらうつもりでした。本来なら、ナマ原稿のままで残しておいてもよかったのです。それを周囲からすすめられて、思いがけなく活字になる幸を得ました。そのうえ先生から序をいただき、「詩集」と銘をうたれましたことを光栄と存じながらも、ただただ恥しいばかりでございます。
 詩については不勉強であり、まったく素人の立場で、烈しい現実生活からうけた感銘をひたぶるに投げだしてみたというものばかり、皆さまに読んでいただくさえ恐縮に存じます。
 集中、二、三篇は去年の旅先きで書きましたが、ほとんどは最近三カ月間の新作でございます。旧作抄はすべて戦争中、力だめしに変名で新女苑その他の雑誌に投書し、何れも入選した作品ですが、戦争前後の混乱期に切り抜きが散逸してしまい、そのため、うろ覚えのままをしるしとどめましたまで。
(「あとがき」より)

 


目次

序 大木惇夫

・影のアヴェック

  • 霜夜
  • 落葉
  • 影のアヴェック

・ぎりぎりの線

  • 自虐
  • ぎりぎりの線
  • 女であることを忘れた女
  • 神さま、お笑い下され 
  • 非情 その一 
  • 非情 その二
  • 遮断機
  • 彷徨ラプソディ
  • 悲しみの色の階調
  • 雨期

・子に寄する他の歌

  • ふさがれた家
  • 母と子の歌
  • 夜の道 
  • 現世抒情
  • 手紙代りに
  • 坊やに

・繁り葉は暗い

  • 比重
  • 火種をさがす 
  • 空白への抵抗
  • 繁り葉は暗い

・旧作抄

  • 冬花に寄せて
  • 麦踏み 
  • 薄氷
  • かみがも
  • みなかみ

 

あとがき

 

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