1952年4月、創元社から刊行されたエーリッヒ・ケストナー(1899~1974)の詩集。翻訳は小松太郎(1900~1974)。
目次
- 列車の警喩
- 男聲のためのホテルでの獨唱
- 臆せず悲しめ
- 堅信を受けた或る少年の寫眞に添へて
- 顏のうしろは誰も覗かない
- 努力家
- 墓場の老女
- 感情の復習
- 偶然による殘高
- これが運命だ
- たまたま物干場に出遇つて
- 顏を交換する夢
- 倫理
- 給仕のクリスマス前夜
- 人類の發達
- 他郷にでもゐるやうな
- 夜會服を着た怪物
- 自殺戒
- スポーツ
- 彼は彼女を愛してゐるのか 彼にはわからない
- 洗濯女の手について
- 森は沈默してゐる
- 或る心臟病者の日記
- バイオリン彈きの惱み
- ハムレツ卜の亡靈
- センチメンタルな旅行
- 特別躾の良い貴婦人たち
- 安樂椅子の引越
- 警告
- 從兄の隅窓
- 見つかった十ペンニヒ玉
- 現代美術展覽曾
- 養老院
- 即物的な物語詩
- リュクサンブール公園
- 誰でもが知ってゐる憂鬱
- 所謂階級婦人
- マッチ賣りの少年
- 待ちかねた春が來た
- 合成人間
- 或る小唄歌手の廣告
- 些か早熟の子供
- 辛抱こそ大事
- 幻滅のあとの散歩
- 海水浴場に於ける自殺
- 慈善
- 役付のある獨白
- 或る女性の辯護
- 黄金の青春時代
- 雪の中のマイヤー九世
- 盲人の獨白
- もういちど人生がくりかへされたら
- グロースヘソニヒ夫人から息子へのたより
- 鐵道旅行
- 少年時代への小さな案内
- アルプス山中の假裝舞踏曾
- 寂しさ
- 短詩
- 永遠の愛の一例
- 温泉だより
- 青年が夜明の五特に
- 謙讓への勸誘
- 春は前借で
- 濕つぽい十一月
- 或る男が通告する
- 怠惰の魅力
- 或る簿記係が母親へ手紙を書く
- 吝嗇坊が雨の中を歩く
- 不信の物語詩(バラード)
- 海拔一二〇〇米の紳士たち
- 或る夫婦
- 略歴
- 日曜日の朝の小さな町
- 典型的な秋の夜
- 蕩兒歸る
- 絶望第一號
- 上流階級の娘たちの會話
- 一本の樹がよろしくと
- 子守唄――おやぢの唄へる
- カレンダーの格言
- 卑しさの發生史
- 睡眠をたたへる
- 郊外の街
- 大げさな言葉のない悲歌
- 母親が決算する
- 鏡の中の心臟
- けんのんなカフエ
- 間借人の憂鬱
- 規則正しい同時代人
- 大晦日のための格言
- 天才
- 自動車で田舍を走る
- 轢かれるときの感想
- 極上の天氣
- ケルナー支配人はうはのそら
- ひとり者の旅
- さつぱり駄目になった哄笑
- 夜のTrottoircafes
- 自殺者がえぞぎくの花束を捧げる
- 都曾人のための夜の處方
- ある妻の寢言
- レッシンク
- 不信任投票
- 秋は全線に
- 厭世家とは 簡單にいふと
- 郊外の別れ
- 大氣の葛藤
- 發育不全型
- 同級會
- 靜かな訪問
- 雨の日の朗吟
- 小さな日曜日の説教
- シュナーベルのフォークの寓話
- 現代の童話
- お祖父さんとお祖母さんのとこへお客さんがくる
- 一立方粁で足りる
譯者のあとがき