1971年6月、母岩社から刊行された佃学(1938~1994)の詩集。装幀は国東照幸。著者は香川県生まれ、刊行時の住所は杉並区上荻。
本詩集はぼくがこのような形式で上梓する最初の詩集であることを記録しておこう。かつて自家詩集(非売品)をもったこともあるのだが、この際すべてを整理した。したがってここにある作品群は、ぼくがこれまでに書いてきたものとして一応発表できるもののほぼ全部である。構成は制作年順に三つの部分からなっている。
「1」はたまたままだ京都にいた頃の作品である。
「2」はその後上京し、一方で郷里の『詩研究』に加入して、実験的な習作を書いていた頃の作品である。
「3」はそれ以後の一連の作品群であり、つまりは、本詩集を上梓するゆえん、というわけである。
(「あとがき」より)
目次
1(1965)
- 牧歌
- 牧歌
- 伝説
- 悲しい水夫
- 精神劇
- 夢の斥候
- 夏
2(1966~1968)
- 青春
- 球根
- 季節
- 時間の空
- 破滅行者
- 幻の荷役
- ……の骨相は
3(1969~1970)
- 不眠の草稿
- 有罪の辺境
- 橋に関する詩と詩論
- 旅の草稿
- 風雪
- 青写真のような世界で
- 迷走美学
- デッド・レターの闇にて
- 屋上屋
跋 江森国友
あとがき
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