2005年10月、水声社から刊行されたヤリタミサコの評論集。装幀は四釜裕子。著者は岩見沢氏生まれ、藤富保男らに師事。
目次
1 現代詩を呼吸する
- 野村喜和夫のノンセンス詩のエッセンス
- 街の衣のいちまい下の虹は蛇だノンセンスだ
- 関富士子詩集『女―友達』のおしっこ感覚について
- 「にがい恋」の語るもの―関富士子『ピクニック』より「あなたが語るわたしの物語」を読む
- 点火期が点火したもの―杉本真維子『点火期』を読む
- 聖女説序説―大木潤子『鳩子ひとりがたり』『有性無生殖』をめぐって
- 平田俊子の今までを紹介しつつ新詩集『詩七日』を読む
- こわいと名づけてしまうもの―川口晴美の現代性
- ラディカルにオリジナリティを確かめていく―田中宏輔 『The Wasteless Land.」を読んで
- 田中宏輔『陽の埋葬』における地下茎・神話・転生のはなし
- 左川ちか―不機嫌な死と詩
- 白石かずこの長篇詩の走り方―ギンズバーグと西脇を見ながら
- カオリンタウミよ、いつまで雨やどりしてるんだい? そろそろ戻っておいでよ
- カオリンに初めて会ったのは
- 魚村晋太郎『銀耳』を読む
- 山田京一郎の暖かなシニシズム
- 松田道貴の毒と明るい虚無
- 久谷雉的時間について―久谷雉「昼も夜も」
- オンザロード:途上ということ―左鳥話子の詩
- 渡辺玄英について語ると穂村弘を引っ張ってきたくなる
- 「レインコートになりなさい」:南川優子の命令形
- 描くようにねじられてくねって分断されてからみあって言語を超越した言葉たちよ―小笠原鳥類『素晴らしい海岸生物の観察』を読む
- 山本テオ 『青鬼草』のユニークな語り口
- 水のにおい―魚家明子の水を見る
- 形而上詩、荒木時彦の場合
- フルクサス裁判:ピアノぶっこわしィ!! にかぶりついた日
- 「バス観光ハプニング二〇〇三」はハプニングだった!
- マグリットよりも不思議な官能の夜―「伝統は妄想なのか」一九九九年十一月六日、第二回ニュアンスの会
- 豊穣な「闇」の楽しみ―十二月十二日「時雨降る夜の逢うは別れ」
- 円環する豊饒さ―「秋を着る」声を楽しんで
- 時限を越えたイメージのセッション―「儚」十九夜物語
- ウルトラなトラたちの詩学「詩はウルトラ~リーディングとトーク~」
- 「同時触発アートyen二〇〇二 HIROSHIMA」報告
- love & respect―ウエノポエトリカンジャムの一日にリーディングのことを考えた
- やっぱりにんげんの声だよ、なまみのココロだよ―上田假奈代・魚村晋太郎惨敗
- リーディング in 渋谷、七月一日
ヤリタミサコのあとがき