
1985年3月、路上社から刊行された成田豊人(1951~)の第3詩集。装本デザインは相馬茂。著者は秋田県鷹巣町生まれ、刊行時の職業は秋田県立米内沢高校勤務、住所は北秋田郡鷹巣町。
三十歳を過ぎてもう四年目になろうとしている。この詩集は三十代に入ってからは初めてのものだ。二十代で二冊出せたのだから、もういい、という気がしないでもなかった。歳はいやでもとるのだから、そろそろ、少しは真面目に「生きる」ということや、「死ぬ」ということを考えなければいけないのかもしれない。一日伸ばしにしているうち、気がつけば老後ということになっていることもありうる。(それはそれで意味のないことでもないだろう)
今度の詩集には一九八一年から一九八四年の間に書いた中から、二十六篇を収めた。実にゆっくりとした歩みだ。だが、こんな歩みでもいつまで続くか分からない。
最後になったけれど、「汎視群」の同人諸氏、そして、路上社の安田俊夫氏に感謝したい。好きでたまらない街弘前の出版社から詩集を出せてひどくラッキーだと思っている。
(「あとがき」)
目次
- 晒す
- 聖少女へ
- 儀式として
- 春から
- 斜めは……
- クール・サマー(一九八三)
- 肉と
- センチメンタル・ジャーニー
- 影から
- 深山へ
- おおつごもり・いん一九八三
- 測る
- 日常から
- 焼く
- 海へ
- 終末から
- 猫舌の夏
- 立待岬の人へ
- ハートブレイク
- 少年老い易く……
- 僕のグリーン・グラス
- 哀愁米内沢
- 大野台慕情
- 傾城の
- 不在を
- 晩夏もしくは挽歌
- いつでも夢……を
あとがき