2021年11月、七月堂から刊行された浦歌無子の第5詩集。著者は福岡市生まれ。
目次
・マリア・シビラ・メーリアン
- 夜明け前
- スリナムの太陽のもとで
- 雨季
- 蝶のはばたき
- メタモルフォーゼ
・高橋お伝
- 今日も風が吹いている
- 血
- 薄紅
- わたしのヒヨドリ
- 光る背骨
- ディエゴ
- 金いろ。 シガレットケース 朝 洗いたての絵筆
- ふくらはぎよ背骨よ血液よ
- 眠りなさい
・メアリー・アニング
- 波打ち際にて
- 光の粒
- 海鳴り
- 骨の奥で開いてゆくのは
- 泥水が沁みてゆく真っ白な紙
・伊藤野枝
- 雨よ貫けわたしの骨を
- 大杉栄へ――そのときあなたはもっとも生きる
- ぴゆうす・ふえねらいゆ――ノミの弔い
- 野枝じゃないあたしたちは
- 焼け野原
- 誰も知らないまっくらな小道を通って